石留石材
石留石材

石留石材 > お墓について > お墓ができるまで

お墓ができるまで

 

採 掘
丁場から、火薬や重機を使って石を切り出します。割目やキズを見極めてから、なるべく大きなかたまりで採掘できるように、職人の経験と勘で、火薬を仕掛ける場所や量が決められます。
大割り
発破で崩した岩盤を運搬に適した大きさに割っていきます。岩に水をかけながらキズを見極め、削岩機であけた穴にクサビを打ち込んで、ハンマーで叩き割りますが、キズの見極めは大変難しく、熟練を要する仕事です。
小割り
大割した石を、製品に近い形や大きさに割っていきます。ここでもキズの有無を丹念に見極めながら慎重に作業を進めていきますが、それでも加工の段階でキズが発見されることも少なくありません。
運 搬
切り出した石を運び出すことは実は難仕事。拓かれた石切場は、必ずしも平坦な道をたどって行き着いたとも限りません。運搬のための道作りから始め、安全に山から出すことは時間とコストのかかる仕事です。
切 削
小割りした石を、墓石の形に切断していきます。ダイヤモンドの付いた大・中・小の刃を使い分けて、丁場では見分けられなかった細かいキズや色目ムラ、ナデなどを確認しながら、慎重に作業を進めていきます。
機械研磨
墓石の形に切削した石を、自動・手動の研磨機で磨いていきます。鏡面のような均一のツヤを出すために、時間をかけて入念に研磨することで、庵治石ならではの美しい風合いと、風化に強く、耐久性のある墓石が生まれます。
切り込み
墓石の余分な部分を切り取ったり手加工がしやすいように、部分的にカッターで切り込みを入れていきます。やり直しのきかない作業ですから、切り込みが深くなりすぎないように、細心の注意を払いながら進められます。
手加工
水鉢、蓮華台、竿石の頭部などの細かい部分を、職人が手作業で仕上げていきます。鉛筆で下書きし、差し金で上下左右の対象を測りながら、慎重に加工していきます。蓮華台の加工ができれば一人前と言われています。
手磨き
手加工された細かい部分や曲面などを、ポリッシャーと呼ばれる道具を使って、分け水を流しながら磨いていきます。機械研磨と同等の均一な光沢を出すために、磨きムラに細心の注意を払いながら仕上げていきます。
字彫り
墓石に文字や家紋を掘っていきます。石の表面に薄いゴム板を貼り、文字部分を切り取ってからサンドブラストという機械で、高圧で鉄粒を吹き付けていきます。美しく仕上げるためには、繊細な機械操作が求められます。
出 荷
完成した製品の最終チェックを行いながら、搬出のための荷造りをします。何人もの職人の手で仕上げられた大切な製品が破損しないように、角や細かな加工部分に気をつけながら製品全体にしっかりと縄を巻いていきます。
施 工
いよいよお墓の建立です。墓地や霊園の土壌にあった基礎工事を行い、搬送した墓石を設置します。採石から建立まで、一基のお墓が完成するまでに約二ヶ月間が費やされ、随所に職人の技とこだわりが生かされています。